The Star Festival
「まっひろくんー!!あーそーびーまーしょー!!」
「いい年して大声で叫んでんじゃねぇ!!!しかも、もう夕方だ!!」
「だって何回チャイム鳴らしても出ないし。ふふふ。best timeね」
「手が離せなせなかたんだ!!」
「ふぅーん。て言うか2階の窓から身を乗り出してないで、降りてきなさいよ!!」
「ヤダ」
「何ですって!!ムキー!!しかも何で、何処もかしこも厳重に鍵が掛かってるのよ
叫んで出てこなかったら、ぶち破ってたわvv」
「鍵なんて掛かってたか?」
「・・・もうどうでもいいから降りて来てよ」
ねえ
私知ってるの
真弘が苦しんでるの
生贄に使われるために生かされていることを
死に脅える毎日―――
怖いよね
苦しいよね
だったら
逃げ出しちゃえばいいのに
きっと私達を引き合いに出されて
身動きできなくなっちゃったんだね
でもね
真弘が逃げ出して
私達に何かあっても
誰も責めないよ
きっとそんなこと言っても
仲間を大切にしている
優しい
貴方だから
見殺しには
できないんでしょう?
もしその時がきても
私が絶対死なせない
それだけの力を私は持ってる
けどまだ―――
話せない
鬼斬丸の封印が解けるまで
私は力を満足に使えないの
それに玉依姫との約束もあるから
力になれなくて ご め ん ね
だからせめて私と一緒にいる時だけでも
辛い事を忘れられるように
真弘が笑っていられるように
「で、何のようだ?」
「あそこに行こう!!」
「いきなり何だよ」
「むー。じゃあヒント。今日は何の日だ」
「???」
「ふふふ。それじゃあLet's go!」
「おい。待てよ!!」
「はぁはぁはぁ」
「大丈夫か?」
「うん。一応。それにしても、真弘は息切れ一つしてないね」
「とは鍛え方が違うんだ」
「へぇー」
「オイ。気のない返事だな」
「それより、何で此処に来たか分かった?」
「・・・だた来たかっただけじゃないのか?」
「ブー。正解は上を見てみて!!」
「!?」
「どう、凄いでしょ?」
「あぁ。今日は七夕か」
「そう!!てか本当に分からなかったの?」
「悪かったな!!の嬉しそうな笑顔に、見惚れてたんだよ」
「ねぇ。綺麗だね。来てよかったでしょ?」
「あぁ。サンキューな」
不敵に笑う貴方にいつまでも笑顔を